内容説明
本書では、小笠原諸島の多民族、多文化、多言語社会を、その歴史的背景と現状から考察する。この知られざる日本の一地域社会を歴史、言語、方言、地名、政治、社会、文学、音楽などの様々な角度から捉えている。
目次
第1章 民族・文化―語られざる歴史の島、小笠原の帰属と住民
第2章 文学・文化―小笠原、旅と博覧会からみた風景
第3章 方言―小笠原諸島に方言はないのか
第4章 地名―小笠原諸島・父島列島・兄島の地名
第5章 音楽―小笠原諸島の民謡の受容と変容 そのことはじめ
第6章 音楽―歌や芸能の越境とアイデンティティの創造 「小笠原の民謡」のアレンジをめぐって
第7章 社会―海賊から帝国へ 小笠原諸島における占領経験の歴史社会学・序説
第8章 政治・外交―小笠原と日米関係、1945―1968年
第9章 言語―小笠原における言語接触小史
著者等紹介
ロング,ダニエル[ロング,ダニエル][Long,Daniel]
1963年、米国テネシー州生まれ。大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。大阪樟蔭女子大学助教授を経て、現在、東京都立大学人文学部助教授。専門は社会言語学、言語接触論
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