モナド新書
アナキズムの再生

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  • サイズ B40判/ページ数 382p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784931344303
  • NDC分類 309.7
  • Cコード C0210

内容説明

マルクスとプルードン、ロシアのアナとボル、山川均と大杉栄…近代精神を継承し、近代革命を完遂しようとしたマルクス系列のコミュニズム―それとの対抗のなかで近代原理と近代国家そのものを超克しようとしたプルードン系列のアナキズム―その論争史のなかから、脱近代の思想を再生する。

目次

第1章 世界市民共和国か世界社会主義か―究極へ向かう革命過程としての近代(近代が溶けていく;近代は世界市民共和国を生み出せなかった ほか)
第2章 近代革命の完遂か近代原理の超克か―プルードン=マルクス論争再見(社会主義の出発点;プルードン=マルクス関係史 ほか)
第3章 革命の千年王国か再生のユートピアか―ロシア革命下の労働者自主管理論争再見(革命像の再興;革命政権下のアナとボル ほか)
第4章 労働者の自発か階級の結集か―日本のアナ・ボル論争再見(いまアナ・ボル論争を読み直すことの意味;アナ・ボル論争前史 ほか)

著者等紹介

大窪一志[オオクボカズシ]
1946年生まれ。東京大学文学部哲学科卒。筑摩書房、日本生協連での編集者ののち、フリー編集者・著述者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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スズキパル

1
マルクスとプルードンの比較、ロシア革命における労働者自主管理に関する論争、そして日本におけるアナ・ボル論争などを通じて、「左翼」の消えた現在におけるアナキズムの意義を探る。歴史の進歩を前提とし、未来における千年王国を実現しようとする「近代的」なるものとしてマルクス主義をとらえ、真実の社会を希求し「今、ここで」のユートピアを描くアナキズムに「近代の超克」を見出だしているのが興味深い。2013/04/01

へけぇ!!!

0
マルキズムとアナキズムの社会の構成論の違いというのはいままで考えたこともなかったんで結構面白い議題設定だと思った。よく言うのはマルキズムとアナキズムは仲違いした(双子の)姉妹兄弟だというけども似ているように思えて根本から全く違う。2023/04/25

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