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内容説明
人知れず「ずいせんの塔」に眠る少女たち。看護学徒隊として沖縄戦でたおれ、戦後語られることのなかった彼女たちのことを、平和を築く若い世代に伝える本。
目次
心の奥にしまわれた美しい故郷(美しい場所;父母 ほか)
何もかもがみずみずしかった青春時代に戦争が始まった(昭和二十年の幕明け;父母との別れ ほか)
しのびよる不吉な影(友の死;明かるい知らせ ほか)
暗く冷たい壕の中で命の灯がゆらめき消えた(解散命令;近くに爆弾が… ほか)
生きている不思議と安らぎの日々(静けさ;捕虜 ほか)
著者等紹介
宮城巳知子[ミヤギミチコ]
大正15年沖縄県北谷村に生まれる。昭和20年、学徒動員により県立首里高等女学校ずいせん学徒隊員として従軍。ふりかかる戦火の中、ナゲーラ陸軍野戦病院壕にて、第41期生として卒業式を迎える。ずいせん学徒隊61名中33名が戦死。辛くも一命を保つ。戦後沖縄文教学校卒業後、小学校教師として教壇に立つ。退職後沖縄戦の「語り部」として、反戦平和活動に精力を注ぎ今日に至る。1999年NHK沖縄「沖縄/映像の20世紀」で宮城の平和活動が特集され反響を呼ぶ。現在平和教育の一環として、精力的な講演活動をおこなっている
成井俊美[ナルイトシミ]
昭和28年福岡県生まれ。拓殖大学政経学部卒。出版社勤務を経て造形作家として独立。1994年「ムービングクラフト展」と題した創作おもちゃの個展を開催し好評を博す。宮城巳知子の娘婿に当たる。2000年8月NHK沖縄放送局との共催による「宮城巳知子/生と死の狭間で展」にて総合プロデュースを担当。コンピューターグラフィックスで沖縄戦を再現する試みが反響を呼ぶ。現在雑誌単行本の執筆活動のかたわらおもちゃ造りの実技指導にも力を入れる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。