内容説明
本書は、1970年代以降対外政策をはじめとして公共政策を転換させてきたエジプトの政治の現状を、経済政策、福祉政策、および対外政策の三つの分野に焦点をあてることにより考察したものであり、中東研究者だけでなくエジプトや中東地域の政治に関心をもつ学生や一般読者をも想定して執筆したものである。
目次
序章
第1章 人口変動と社会―政治の社会的基盤
第2章 経済改革の政治
第3章 転換期の福祉と福祉政策
第4章 エジプト外交のディレンマ―大国への依存と自立の模索
終章 むすび―ムバーラク政権下の政治とその課題
著者等紹介
伊能武次[イノウタケジ]
1948年千葉県生まれ。1976年東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程(政治学専攻)修了。アジア経済研究所中東総合研究プロジェクト・コーディネーターをへて、1994年から中部大学国際関係学部教授、1998年4月から和洋女子大学人文学部国際社会学科教授。この間、エジプトのカイロ大学政治経済学部(1979年2月から1981年3月)および国立社会・犯罪研究センター(1987年10月から90年3月)の客員研究員
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