内容説明
「木屑録」は、漱石が二十三歳のときに書いた房総旅行記である。これまでも存在は知られていたが、「漢文」で書かれているために、読まれることは少なく、まして味わわれ評価されることは稀な作品であった。本書は自在な訳文によって、「木屑録」本来のすがた、味わいを初めて明らかにしただけでなく、執筆の契機となっている漱石と子規の、文章を通しての友情に説き及ぶ。さらに、見事な「漢文」を書いた漱石から話題は発展して、日本人と「漢文」の千年を越える関わりをわかりやすく解説している。
目次
木屑録訳
漱石と子規
「漢文」について
日本人と文章
木屑録をよむ
木屑録自筆稿本写真版
木屑録活字版
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金北山の麓に生まれ育って
2
【鋸山登山】で手に取った。「木屑録」の訳文を全文読めるのはこの本だけではないか?帝大生の作文付手紙である、そりゃ大漱石ではあるがまだ学生だ、なんだかのんびりした手紙だが登山でみた房総の山をキチンと表現しててなるほど流石だなぁとやたら関心した。実はこの本は実際には漢文をどう読むべきか日本人は読んできたのかを説く内容で実際は、人気者の漱石子規をネタを自分の本当に言いたい漢文学の考え方をシャリして載せ自分の主張を伝えようとしているのではないか...ごめんなさい難しくてシャリは読み飛ばた、多いと思うなそういう人が2024/03/03
koishikawa85
2
ずっと積ん読だった本。高島先生はすごい。学識に圧倒されるとはこのこと。漱石の漢詩を次々と添削してしまう。ただ漱石の文章が面白いかどうかはまた別の話。2018/08/12
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