内容説明
文化とはなにか…文化と現代社会との関係を明らかにし、フランスの文化政策を分析する。1960年代からのフランス文化政策史と文化経済、その背景にある批判や賛同、政策とその評価をめぐる芸術家、思想家、哲学者、政治家、識者たちの議論とその分析…フランスの文化政策をかたちづくる知の集積。
目次
序章 文化の現代的な概念
1 国家と文化(国家と文化の関係の進展;1959年から1974年までの国家と文化政策 ほか)
2 文化経済(フランスにおける文化への資金供給―錬金術か無秩序か;文化の地方分散化の現況 ほか)
3 文化活動と文化の重要課題(フランス人の文化活動の変遷;互いの無理解―ポピュラー文化と文化政策 ほか)
著者等紹介
植木浩[ウエキヒロシ]
東京大学法学部卒業。NHK音楽プロデューサーを経て、文部省に入り、学術国際局長、文化庁長官などを歴任。その間、1966年から70年まで在フランス日本大使館文化アタッシェとして勤務。1990年から96年まで東京国立近代美術館館長。現在、学習院常務理事
八木雅子[ヤギマサコ]
早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇)博士課程満期修了。93‐94年度ベルギーフランス語圏国費留学生としてブリュッセル自由大学演劇社会学センター留学。専門は演劇政策史・演劇歴史社会学。現在、早稲田大学非常勤講師
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