内容説明
本書は、アジア各国・諸地域の教科書の訳文、教育事情、解説、そして『東アジア編』を合わせた総解説の順に構成されている。参考資料として、両書の巻末部分に日本の教科書の一部を載せた。
目次
シンガポール(中学校初級用『現代シンガポール社会経済史』 ほか)
マレーシア(中学校二年生用『歴史の中のマレー』 ほか)
ブルネイ(初級中学校用『ブルネイの歴史』 ほか)
ミャンマー(八年生用『ビルマ史』 ほか)
タイ(中学校二年生用社会科教育読本『歴史学 タイ2』 ほか)
ベトナム(十二年生用『歴史 第一巻』 ほか)
ラオス(高等学校二年生用『歴史 2』 ほか)
カンボジア(八年生用『カンプチア歴史』 ほか)
フィリピン(高等学校用『フィリピン国の歴史』 ほか)
インドネシア(中学校用『社会科分野・歴史科 第5分冊』 ほか)
総解説・アジアの教科書に書かれた日本の戦争
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くまパワー
1
東南アジア十ヵ国の歴史教科書の中で、アジア・太平洋戦争に関する部分を抜粋と通訳し、そして各国の教育状況を紹介し、とても重要な資料集である。やはり、中学校の歴史科は公民教育の一部分であり、歴史記述も「規格化された」を感じた。全ての教科書は主に戦争の状況と日本軍の暴行そして民族運動を紹介し、足りないというか同じパータンで記述して意味深いです。最後にも戦前の修身教科書と家永新日本史と比べてとても面白いです。だが全ての教科書は80年代で出版されやはり古いし、現在の本を比べればもっと面白いと思う。2022/09/30
すずきん
1
東南アジアの国々の教科書から、太平洋戦争に関する部分を抽出し、解説と共に載せている。各国で当時の日本軍がどのように書かれているか非常に参考になった。英領、仏領、中立のタイ、それぞれの書かれ方の違いが非常に面白い。2016/05/08
しらりゅう
0
知識確認2012/04/12