内容説明
未開と文明のまなざし。「部族社会」が提示する21世紀の社会像。
目次
ポートモレスビーまで
机も椅子もなかった
金曜日の午後
配達されない小包
銀行の窓口から
“ラスカル”な日々
ニュージーランドから来たネコ
ガソリンスタンドは危険地帯
住まいの選び方
日本人会ソフトボール大会〔ほか〕
著者等紹介
庄野護[ショウノマモル]
1950年徳島生まれ。中央大学中退。学生時代より、アジア各地への放浪と定住を繰り返し、80年代前半よりバングラデシュやネパールでNGO活動に従事。89年より96年までスリランカの都市スラム開発事業にODA、NGOボランティアとしてかかわる。帰国後、四国学院大学の非常勤講師を3年間つとめたのち、日本福祉大学大学院修士課程を経て、博士課程進学。2001年8月より2年間、JICA専門家(セトルメント貧困緩和対策)としてパプアニューギニアに赴任。社会福祉開発省NGO課ではたらく。日本平和学会会員。著書『スリランカ学の冒険』(南船北馬舎)で第13回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞。また『国際協力のフィールドワーク』(南船北馬舎)所収の論文「住民参加のスラム開発」では財団法人国際協力推進協会の第19回国際協力学術奨励論文一席に入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Seita
2
歯切れのいい文章。開発の為には女性組織が基礎となる。当地では男は戦い目的の組織作りにしか興味を示さないので、とのこと。あるとき関連の女性集会に或る女性博士が参加したいと言ってきた。30分のビデオ、30分の話。「ミシンを習いにきている住民たちもそこまでは楽しんだ。男が女を殴るのは悪いという内容に関心をもったわけではない。ふだんテレビもない生活をしている彼女たちは、ビデオの映像と白人女性がピジン語で話をしたことを楽しんだ」。「ドクター」は勘違いしているらしいが、開発はむしろ「ミシン」から出発すべきなのだ。2018/01/08
カネコ
0
◎2010/02/20




