内容説明
戦後政治の結晶として、「一億総中流社会」を実現し、ロッキード疑獄に追われ、悲憤のうちに逝った田中角栄。混迷の現代に角栄あればと、今も根強い人気の政治家・角栄の栄光と挫折の生涯を、長年、番記者として身近に見続けてきた著者が問い直す。
目次
浅沼暗殺、一つの時代の終わり
貧しい生い立ち
疾風怒涛の上京時代
幸運は向こうからやってくる
番記者と田中角栄
政界進出、闇の政治資金
列島改造への熱き思い
角福決戦へ
二八二票対一九〇票
号砲一発、スタートラインに
天国から地獄へ
心耳を澄まして
多情多恨
ロッキード事件は対日謀略か
闇将軍と呼ばれて
生き続ける「英雄伝説」
著者等紹介
増山榮太郎[マスヤマエイタロウ]
1930年生まれ。早稲田大学文学部卒業。時事通信社入社後、政治記者として、岸信介、佐藤栄作、田中角栄の番記者を務める。その後、ブリュッセル支局長、パリ支局長、ニューヨーク総局長などを歴任。現在、政治評論家として健筆を揮うかたわら、シルクロード探訪家としてカルチャーセンター等で講座を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たこ焼き
1
苦労した母親のことを考えれば、どんな苦労も我慢出来る、という哲学が角栄を支えた。必要経費の定義は幅広くする。状況が変わればいくらでも反故にされうる空手形は信用してはならない。女はカネを無心せず、ばかにされると敵になり、一度この男と決めればてこでも動かない。相手の強弱はそいつの周りに女がどれだけ集まっているかできめよ。真実であっても、それを言うタイミングと場所は考えなければならない。(相手が2016/04/10
DataLame
0
田中角栄の歩みが分かりやすく表現されていた。 2024/10/12