内容説明
日本を代表する作曲家・団伊玖磨さんが逝って2年。戦後の日本の音楽界をリードし、6つの交響曲と国民的オペラ「夕鶴」、合唱組曲「筑後川」「西海讃歌」、歌曲「花の街」、童謡「ぞうさん」など数々の名曲を作曲し、また名随筆「パイプのけむり」で多くのファンを魅了した団伊玖磨さんが辿った人生とは?父祖の地・九州への想いとは?幻となった交響曲第7番とは?三十数年の長きにわたり、団さんを身近で見つめてきた著者が、渾身の思いで描く、人間・団伊玖磨の「素顔」と「夢」と「志」。
目次
第1章 九州、こころのふるさと(西海讃歌;「中江」のけっとばし ほか)
第2章 邪宗門交響曲(樟;団さんと久留米のまちと音楽と ほか)
第3章 一衣帯水、東アジアの海(だご汁の歌;ぞうさん ほか)
第4章 団さんの「志」(「白秋のまちの音楽会」;訃報 ほか)
著者等紹介
中野政則[ナカノマサノリ]
1940年生まれ。久留米市在住。ブリヂストン入社後、故石橋幹一郎会長に団伊玖磨氏を引き合わされて以来三十数年間に渡り、団さんの九州での公演・作曲活動をサポート・プロデュースする。(社)日本吹奏楽指導者協会九州支部理事。現在、「団伊玖磨さんの音楽を楽しむ会」代表として活躍中
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