内容説明
元禄の太平を震撼させた「刃傷松之廊下」と「四十七士の吉良邸討ち入り」は、奇しくも47年後に上演された『仮名手本忠臣蔵』によって、日本人の心を掴んで離さない不朽の伝説となった。忠臣蔵の魅力とは、いったい何だろうか?幾重にも彩なす事実と虚構、想像を掻き立てる物語世界。忠臣蔵に織り込まれた数々の謎を100の角度から切り込み、真の姿を鮮やかに浮かび上がらせる新形式の歴史エンターテイメント。
目次
第1章 刃傷松之廊下(刃傷事件のあったのはいつ?;内匠頭は何と言って斬りつけた? ほか)
第2章 赤穂浅野家断絶(事件の知らせはいつ赤穂に届いた?;事件の第二報はどんなものだった? ほか)
第3章 それぞれの仇討ち(高田馬場の仇討ちは史実か?;妙海尼は本当に堀部安兵衛の妻だったのか? ほか)
第4章 吉良邸討ち入り(討ち入りはいつ行われたのか?;討ち入りの時、雪は降っていたか? ほか)
第5章 赤穂事件と忠臣蔵(討ち入り事件を幕府の役人たちはどう受け止めたか?;最初に赤穂浪士を賛美した学者は誰か? ほか)