内容説明
本書では、「国民一人ひとりをいかに守るのか」「一人ひとりをいかに大切にするのか」といった視点から「危機管理」の原点を求めて資料を集め、議論を整理してみようとしたものである。
目次
第1章 危機管理の事例の検証(核燃料加工施設(JCO)臨界事故―避難要請を行なった村長の英断
一九九九・九・三〇東海村での臨界事故―情報が確認できないなかでの避難のあり方 ほか)
第2章 米国の危機管理に学ぶ(対談 ジェームス・リー・ウィット前FEMA長官―『将来の木』を植えるチャンスを逃してはならない)
第3章 日本の危機管理の課題(包括的な危機管理のしくみが必要;阪神・淡路大震災以後―市町村長の果たす重要な役割)
第4章 都市型水害にどう備えるか(河川への水の異常集中をどう防ぐか;棚田の現状に何をみるか)
第5章 一人ひとりを大切にする国家―スウェーデンに学ぶ(市町村が基本のスウェーデンの危機管理;経済危機を克服したスウェーデンの底力)
著者等紹介
滝実[タキマコト]
衆議院議員。昭和13年9月生まれ。昭和37年3月東京大学法学部卒業。昭和37年4月自治省入省。昭和53年4月奈良県総務部長。昭和56年4月奈良県副知事。平成5年1月自治省税務局長。平成7年1月消防庁長官、同年6月退官。平成8年10月衆議院議員初当選。平成12年6月衆議院議員再選。平成13年1月総務大臣政務官(~5月)。平成14年1月総務大臣政務官(~10月)
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