内容説明
本書は、行為無価値論とは何か、結果無価値論とは何か、まずその概要と根本原理を知ってもらおうと考え記述されている。そして、行為無価値論的発想、結果無価値論的発想の違いが刑法総論の具体的事例でどのように差がでるのかを示している。具体的事例としては、初学者にもよく分かるように、原因において自由な行為、偶然防衛、同意傷害(被害者の承諾)、専断的治療行為、不能犯の5点に絞り込んだ。以上の5分野のいくつかについて、両論からの標準的な主張を論文としてまとめ示した。また、論文の基本的構成の仕方についても若干触れた。難解な「刑法総論」を客観的な文章で書きつづり解説すると従来の類書と差がでないため、本書は著者と実務家である武田弁護士との対談形式でその論点、問題点を浮き彫りにする手法をとっている。
目次
第1章 違法性の本質論・原因において自由な行為・偶然防衛―行為無価値論VS結果無価値論
第2章 被害者の承諾・専断的治療行為―行為無価値論VS結果無価値論
第3章 不能犯論―行為無価値論VS結果無価値論
第4章 刑法の論文・答案作成法
第5章 参考答案―行為無価値論VS結果無価値論
第6章 本書に収められた論点に関する基本事項―行為無価値論VS結果無価値論
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