内容説明
もう三日のあいだ、あめはふりつづいていました。ちいさなおとこのことおんなのこのきょうだいは、そとであそびたくてしかたがありません…！こどもたちのひろがる想像と喜びをみずみずしく描いた絵本です。
著者等紹介
モーガン，シャーリー［モーガン，シャーリー］［Ｍｏｒｇａｎ，Ｓｈｉｒｌｅｙ］
１９３３年、イギリス生まれ。１５歳のとき、家族でアメリカに移住。結婚後、コピーライターを経て、幼稚園や保育園の教師をしながら、創作活動をはじめる
アーディゾーニ，エドワード［アーディゾーニ，エドワード］［Ａｒｄｉｚｚｏｎｅ，Ｅｄｗａｒｄ］
１９００年、ベトナム生まれ。イタリア系フランス人の父とイギリス人の母を持つ。５歳のとき、イギリスに移住。２７歳で画家として独立。第２次世界大戦中は、公式の従軍画家に任命される。絵本作家、挿絵画家として高い評価を受け、生涯１８０冊以上の本を残した。「チムひとりぼっち」（福音館書店）でケイト・グリーナウェイ賞を受賞。１９７９年没
なかがわちひろ［ナカガワチヒロ］
１９５８年生まれ。翻訳や挿絵、絵本の創作など、子どもの本の世界で幅広く活躍している。「天使のかいかた」（理論社）で日本絵本賞読者賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
139
もう３日も雨は降り続いています。早く外で遊びたいのになぁ。芝生に降り注ぐ春の雨は、ぽつぽつぴちゃん、ぽちゃんと色んな音がします。雨や土や草の色んな匂いもします。ねぇ何で外に出ちゃ駄目なの？窓ガラスの向こうの雨粒を追いかけるしかできません。雨の雫は、チューリップやクロッカス、スノードロップをつたいます。鳥たちは集まってきて土をつついています。猫も犬も散歩をしています。僕たちだけが閉じ込められているね。…水たまりで遊ぶ子どもたち。水たまりを避けて歩く大人たち。ワクワクしたときの子どもの想像力に、心ひかれます✨2021/04/04
やま
103
よく長靴で水溜りを歩いたなと、小さな頃の雨の日を懐かしく思い出して、楽しく、微笑みながら読みました。字の大きさは…大。春。もう3日も雨が降り続いています。幼い男の子と女の子は、家の窓から外を見ては、いろんな事を考えます。男の子は、新聞配達屋さんが雨のなか自転車で水溜りを突っ切って走って来ると。僕は、新聞配達屋さんになって、水溜りを威勢よく突っ切るんだと…。女の子は、隣のおばさんが、庭の花を見て、たっぷりと水を吸っているのを見て笑っていると。私が、隣のおばさんだったら、お花にたっぷりの水を上げるんだと思い…2021/05/11
chiaki
39
長く降り続く春の雨。たっぷりと水を飲んで嬉しそうな草花や、みみずを食べる小鳥たち、それを獲ろうとチャンスを伺う猫、はしゃぐ犬の様子を、羨ましく窓辺から眺める姉弟。お母さん、子どもたちを快く送り出してくれてありがとう〰️。たまにはこんなことさせてあげたいです！雨の様子をあらわすオノマトペが豊富で日本語訳がとても美しいです！！ピーター・スピアーの『雨、あめ』と一緒に飾りたい。2020/09/17
Shoko
29
図書館本。エドワード・アーディゾーニの挿絵に魅かれて手に取りました。「あめの日に、そとであそべる こどもが いちばん。」窓から見つめる雨ふりの外に、思いを馳せるだけではつまらないですものね。我が家の上の子も、下の子も、長ぐつと水たまりが好きだったなぁ…と思い出しました。2021/07/21
ヒラP＠ehon.gohon
28
降り続く雨で、外に出られない姉弟（？）が、外に出たくてうずうずしています。せっかく持っている雨具で、雨の中に入りたいのです。外を通る人や車や動物たちへの憧れが生き生きと語られています。文章はカラフルで躍動感があるのですが…。表紙の絵にひかれて手にしたのですが、挿し絵がちょっと残念でした。せめてもう少し多色にすれば良かったのに。2020/12/25
