内容説明
三千年にわたって辛酸と差別を受けてきたインドの「不可触民」が、自らの解放を求めて陸続と仏教に改宗している。その最先頭で奮闘する帰化日本人僧・佐々井秀嶺の波瀾万丈の人生と壮大な人間ドラマ。インド仏教復興の大指導者となった日本人。
目次
生い立ち
再び故郷へ
出家
インドへ
インド仏教徒の中へ
さらに民衆の懐深く
国外追放の危機
大菩提寺奪還闘争
不屈の前進
無期限闘争宣言
秀嶺を取り巻く群像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
26
2013.11.10(読んだわけではありません、2013.11.10日経朝、から)(シリーズ=世界 いまを刻む) (記事=岩城聡、ナグプールにて) (見出1=インド仏教再興の胎動) (見出2=日本人老僧改宗導く) (見出3=共感呼ぶ「平等思想」) 仏教発祥の地インドで、仏教再興の動きが胎動している。 800万人程度(1%未満)仏教徒。 ヒンズー教の身分制度カーストで抑圧されてきた人々の改宗。 2013/11/10
Hiroki Nishizumi
2
素晴らしい。インドに行ってからの大活躍も立派だが、なんといっても前半の修行が圧巻である。「極楽は地獄の下にある。人はそこを通らなければ極楽には行けない。」「金も要らぬ、名も要らぬ、命も要らぬ。これなら怖いものは無いではないか。」「人生は己の積み重ねてきたもの行為の総計だ。だから、後半生は、前半生がどんなに醜く、絶望的であっても、それを受け入れ、それを基に築いていく他ない。」などなど、頭ではなく皮膚感覚で吸収したいと思うような名言が数多くあり、実に良かった。2015/07/01
ottohseijin
2
何でこの人のことを聞いた事がなかったのか不思議。インド仏教再興の立役者といっていい人物であり、日本国内でももっと有名でいいはずと思う。その破天荒な僧侶佐々井秀嶺の半生記。日本・タイでは居場所を得られず、インドでなすべきことをみつけた。時に悩み、自棄になり、あるいは発奮し、とにかく振れの大きい前半生と、おそらく本質は変わらないであろうが、インド仏教の躍進に働いた後半生とを描いている。2008/06/22
おたきたお
0
インド仏教界のカリスマ佐々井秀嶺氏の、回想をメインとした1999年までのノンフィクション本。人間佐々井を巡る面白さ、弱さ(特に女性に対する)、強さ、豪胆さ、謙虚さ、誠実さを知る。彼自身の煩悩に対する苦悩というミクロな視点と、カースト制に支配された非抑圧民の解放=人間の解放というマクロな状況が年を経る毎に合一していく過程が素晴らしい。こんな人が日本人として、地球人として活動されていることに敬意を表する。その彼が「地湧菩薩」と崇めるアンベードカル博士の理念と功績も素晴らしい(ガンジーはカースト制を肯定した)。2006/01/01
i-miya
0
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