内容説明
「網捕り法」を創始して捕鯨革命を起した太地角右衛門。鯨に生命を賭けた男と「元禄」の名花魁、夕霧太夫との、意外な縁とは?太地家に伝わる古三味線を手がかりにして、熊野と大坂でくりひろげられた壮大で華やかなドラマを検証する。
目次
第1部 太地角右衛門と熊野鯨方(専業捕鯨組織「刺し手組」の誕生;太地角右衛門による捕鯨革命;鯨文化の開花と太地の繁栄;太地鯨方の崩壊とその後)
第2部 太地家古三味線の謎(名花魁、夕霧太夫とその時代;古三味線が結ぶ角右衛門と夕霧の縁)
余滴 元禄太地鯨方物語
わが先祖、太地角右衛門のこと