内容説明
オートバイと人車一体になって山を上り、沢を渡って、過酷な大自然の障害物にチャレンジする。それが、アウトドアで行なわれる本来のトライアルである―。一方、山の中で開催される競技会を都会で見せるべく、人工セクションを用いてショーアップしたのがスタトラこと、スタジアムトライアル。人工的な障害物には、自然の地形のような千変万化の難しさはない。が、一定かつ安定した路面状態は、よりシビアでエキサイティングなライディングを生み出す。見る側にとっては選手のテクニックをすべて目の当たりにすることができ、優勝争いの経過もわかりやすい。それがスタトラならではの魅力といえるだろう。本書における“機械馬術”とは、現代の機械馬ともいわれるオートバイを意のままに操って乗りこなす技術。すなわちトライアルを意味するものであり、スタトラのイメージネームでもある。
