内容説明
道浦食品の一人娘・道浦碧は、会長を務め、家業を継ぐことを願う母・真佐子との関係を断ち切り、イタリアでデザイン事務所に勤めていた。そんな碧のもとに、母の訃報が届いた。末期ガンだったというが、主治医の話では薬物による中毒死らしい。母は道浦食品の経営権を巡り、伯父である社長の多岐川と諍いが絶えなかった。家政婦の失踪、そして死の直前に残した淡墨桜の話…。宮之原警部の捜査が始まる。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
昭和2年、大阪生まれ。私立甲陽学院卒。週刊誌のライター、放送作家を経て昭和52年「俺が拾った吉野太夫」で第1回小説クラブ新人賞受賞。「赤い霧の殺人行」より旅情ミステリーに専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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