内容説明
見逃さない。子どもの“心のSOS”。
目次
10代の子どもに接する10カ条
見逃さないで、子どもの心の“SOS”
子どもの心配な行動や症状の根っこにあるのは「自己評価の低さ」
甘えない人が自立するのではなく、甘えた人が自立するのです
子どもが10代になると、甘えと反抗の行ったり来たりが、とても激しくなる
10代に反抗するのは、子どもの心が、健全に育っている証拠です
「肩の力を抜く」「あきらめる」ことも大切
「どうせ親に話してもムダだから」と言う子が多いのは、なぜでしょうか
“いじめ”は、犯人を特定して、厳罰に処するだけでは解決しない
“いじめ”という暴力は、相手を傷つけるだけではなく、その人が他の人に相談しようとする力まで奪ってしまう〔ほか〕
著者等紹介
明橋大二[アケハシダイジ]
昭和34年、大阪府生まれ。精神科医。京都大学医学部卒業。国立京都病院内科、名古屋大学医学部附属病院精神科、愛知県立城山病院をへて、真生会富山病院心療内科部長。児童相談所嘱託医、小学校スクールカウンセラー、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと副理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mariya926
57
10代は自立(反抗)と甘え(依存)がとても激しくなり、親ができることが少なくなるけど、方の力を抜いて、子どもが何でも話せる存在になるのが大切だと思いました。また必要なお金は恩着せがましく言わずに買うことも愛情を伝えることであるというのも納得です。そして10代の一番の問題であるいじめと不登校についても書かれていて、解決策まで書かれているので、親や教師は1度読んでみた方がいい本だと思います。10代の子どもを育てている知人に貸そうと思っています。2017/01/21
ねむねむあくび♪
31
図書館の本。良い本だ。とても真っ当な、きちんと正しい解答が書いてある。大人が忘れてしまいがちな大切な事も。また再読したい。2013/02/14
たまきら
19
義母のご友人より。楽しみにしていた巻です。娘も来年ついに10歳。すでに甘えと自立の繰り返しに間隔があいてきて、自立の時期が長くなってきました。こうやって大人になっていくんだな、と頼もしく思えるのですが、この暖かな本のおかげでほんと、子育てって楽しんだもの勝ちだよな、と。毎日がアドリブですが、親にしてもらえて幸せです。2020/11/02
織町
18
“荒れるのは、それだけ鬱屈した感情があるからですし、引きこもるのはそうでもしないと、どんどん傷つく現実があるからです。”まだ子も生まれていませんが読んでみました。読んで良かった。甥姪っこ達との接し方として参考になったし、過去の自分を振り返ると、あぁ、こういう言葉をかけてほしかったなと思う箇所もあり。子どもを持つ両親に限らず、先生方の必読本になればいいなぁ。ありがとうという言葉を忘れず、自分自身を肯定できるよう相手を受け入れること、ホッとできる場所、疲れたときは心を休ませてあげられる母になれるよう頑張ろ。2015/10/07
あーちゃん♪
17
ファミリークリニックでのレンタル。ものすごーく参考になった。シビアな問題にも正面から向き合っており、かつ優しく、手法も詳しくわかりやすく示されており、生徒指導という方面でもかなり勉強になった。子どもが10代になったらまた再読したい。2015/07/22