内容説明
本書の中で安岡先生は、易の理法に照らして文明の害・怒りの害について説かれ、養生は即ち養心、心を養うことであると教えております。これを実生活に応用し、次代へと伝えていくことが、我々日本人の身を養い生を養う道であると信じます。
目次
易学と養心養生(心を養う;徳を養う;身を養う;生を養う)
我々の養生と養心
付 貝原益軒の養生訓
著者等紹介
安岡正篤[ヤスオカマサヒロ]
明治31年(1898)、大阪市生まれ。大阪府立四条畷中学、第一高等学校を経て、大正11年、東京帝国大学法学部政治学科卒業。東洋政治哲学・人物学を専攻。大正11年に東洋思想研究所、昭和2年に(財)金鶏学院、同6年に日本農士学校を創立、東洋思想の研究と人物の育成に尽瘁。昭和24年に師友会を設立、政財界指導層の啓発・教化に努める。昭和58年12月逝去。主な著書に、『東洋思想と人物』『王陽明研究』『童心残筆』『老荘思想』『東洋の心』『政治家と実戦哲学』『百朝集』ほか。講義・講演録には、「朝の論語」「三国志と人間学」「干支の活学」「人生の大則」「先哲講座」「人間維新」「現代活学講和選集1~6」「心に響く言葉」「新篇 現代の道標」「人間の魅力―人物百話」「易と健康(上) 易とはなにか」など多数
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感想・レビュー
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ゆうきなかもと
7
易を説いた本書は、上巻は、易経そのものの解説だが、本下巻は、その応用的というか何というかより具体的な陰陽五行説の解説があるかと思えば、かなり抽象度の高い、思想としての易学の本質について触れている。 「論語」、「書経」を読んでから、「易経」を読むと良いというところや、「中庸」「老子」にも「易」と通じる思想があるいう話のところは、何度読んでも面白く感じる。 【人間が本質的に大切にすべきなのは「徳」であり、「知識」「技術」ではない。「易」の本質は、変化であり、動的、ダイナミックなものである。】 2023/04/10
ゆうきなかもと
4
再読。大変ためになる。が、本書223ページに、小見出しで「妖世ーー4Pの時代」とある文章について不満がある。この4Pがなんなのか、一つずつ4つのPについて説明してくれているのは良いのだが、1つ目ピルPill、2つ目ペスティサイドpesticide、3つ目サイケデリックpsychedelicと説明したあと、4つ目がでてこない…当時、安岡先生もお年なのでそれはそれで、良いのだが、せめて脚注に説明を載せて欲しかったな…くだらないことだが…2025/02/17
Doraneko358
2
とてもわかりやすく、易の奥深さを学ぶことができた。なるほど東洋思想について語ったほんだか、こんなに奥深い本はない。名著!2013/12/04
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
2
この人の易経の講義本ではこの本(上巻)が一番分かりやすかったかも。2009/09/15
qwel21
1
易というよりも、道徳について語った一冊。正直よく分からなかった。2009/03/19