内容説明
ますます生きづらくなる一方の私たちの国、そんな私たちに寄り添うように、そっと差し出される88のエッセイ群。たとえば「英語」について、「仕事」について、「家族」について、「正義」について、「わたし」について…。これからの日本社会で大切になるのは、年を取るとともに身軽に生きること。そのために必要なのは、建物のリフォームより、思考のリフォームなのです。
目次
わかる
わからない
ストレス
知識
知恵
学び
等価交換
道具的理性
自助努力
教養崩壊〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
0
金平糖みたいなお話だと感じた。少しずつ、ゆっくり大切に味わって溶かしていきたいな。ゼミのテキスト指定されてなかったら寝る前に少しずつ読み、温かい幸せな気持ちになる、そんな読み方をしそう。小さい頃、寝る前に本の読み聞かせをしてもらっているイメージ。それでいて緩やかな繋がりに引き込まれ、夜更かししてしまいそうな気もする。それぞれのエッセイの最後の一文に思わずクスッと笑い、ほわっとあたたかい気持ちになった。難波江先生、88でひとつのギフト、ありがとうございます。大事にします。2012/06/11
やま
0
穏やかなのだが熱い文章。まえがきにある通り、さまざまな思考の基調となる話題がほとんど。自分なりに1000字で書いてみようかな。 2012/03/23
冬佳彰
0
この本が、いつ、どのようにして俺の本棚に入り込んだのか、ちょっと覚えていない。サイズや装丁が、どことなく愛嬌のある本だ。「神戸女学院大学総文叢書」とある。ひとつの言葉につき、2ページで構成される、思索エッセイ。例えば、「尊厳」「リフォーム」「わたし」「アンドロイド」などなど。そして、各言葉に対する思索を展開するための参考図書も付録されていて、大変、使い勝手も良い。勉強する気で読むのも良し、ちょっとした空き時間に、何かを発見するような気持ちで読むのも良い。