内容説明
本書は、大正時代から昭和初期に開業した関西地方のケーブルカー三線の建設に携わられた技術者、中西龍吉氏の遺品として残された六甲越有馬鉄道(→六甲摩耶鉄道・現存)、高野山電気鉄道鋼索線および鉄道線(→南海電気鉄道・現存)の建設工事中写真、信貴生駒電気鉄道鋼索線(→信貴生駒電鉄→近畿日本鉄道東信貴鋼索線・廃止)の開業直後の写真をメインに、ご令息の中西研二氏が、解説を加えまとめられたものです。
目次
ケーブルカーの概要(ケーブルカーとは;ケーブルカーの建設全盛期;ケーブルカーの方式;路線;巻上げ機及び車両;ケーブルカーの保守;ロープの保守;ブレーキ;車両の非常ブレーキ試験;4両つるべ式におけるロープと車両の接続手順)
東信貴ケーブル(東信貴ケーブルの概要;営業時の東信貴ケーブル)
高野山ケーブル(高野山ケーブルの概要;高野下~極楽橋間の鉄道建設及び高野山ケーブルの建設)
六甲ケーブル(六甲ケーブルの概要;六甲ケーブルの建設;1938年の阪神大水害と昭和初期の阪急ロープウェイ)
付録
著者等紹介
中西研二[ナカニシケンジ]
1935年神戸市生まれ。東京理科大学理学部数学科卒業。1961年電電公社(現NTT)の給与計算システムの開発に携わって以来、札幌オリンピックシステム、官庁会計システム、電話料金システム、NTTリースシステムなど30年以上にわたってコンピューターシステムの開発に従事した
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