目次
「甲武鉄道開業」新宿・立川・新橋
「玉川上水開閉」羽村堰・青梅
「馬車鉄道出願」甲斐国・武蔵国
「ライバル登場」横浜港・川崎
「社内派閥抗争」湯島天神・山梨
「鉄道反対旋風」甲州街道・青梅街道
「駅誘致大作戦」荻窪・日野
「観桜列車満員」武蔵境・国分寺
「東京中心部進出」四ツ谷・神田三崎町
「遠回り路線甘受」八王子・飯田町
「専用線路電車」中野・御茶ノ水
「国有化で撤退」名駅東京・名駅高尾
著者等紹介
中村建治[ナカムラケンジ]
1946(昭和21)年、中央本線沿いの山梨県大月市に生まれる。上京後は御茶ノ水(明治大学政治経済学部)に通学、阿佐ヶ谷(杉並区役所)に通勤。住まいも、中野、荻窪、三鷹など中央線沿線に移り住む。鉄道史に親しむ一方、駅舎に関心を持ち、現在も全国行脚の旅を続けている
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感想・レビュー
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スプリント
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中央線の前身である甲武鉄道にまつわる物語です。現在と都道府県の境が異なるため地名に違和感がありますが、東西に直線で引かれた中央線の由来がよく理解できました。鉄道は黎明期から利権に左右されることもわかりました。鉄道の敷設だけではなく駅舎や車両の話も絡めてあると尚良かったように思いました。2013/12/30
rbyawa
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b028、すっきりして読みやすい文体だろうとは思うのだが時代背景の知識欠落のせいだろうか、いまいち読みにくかった。地名地形がわかっている人間なのでなんとかなったが、それがないとキツかったかもしれない。今のJR中央線はかつて私鉄、現在の山手線開業(当時は品川線)を行った日本鉄道に続いてのこの地域の開業で、なんというか、だいぶ計画にも建築にも運行にも紆余曲折があった挙げ句に国有化、という顛末ではある。けどまあなんだか、暗い話でもなかった、産業品を運ぶために作られたけれど、土地に受け入れられたためかな?2011/04/25