感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hatann
3
知的財産権の中でも商標法の仕組と利益衡量はどうもよく分からんと思っていた。とにかく発想のコアになるものシンプルに解説してくれるものを求めたかった。著者はベテランの弁理士さんである。様々な案件を通じてクライアントを得心させる技術を持っていることがうかがえるのであるが、目からうろこが落ちるとはこのことかと感嘆する。読みながら違和感を感じてネットで調べてみると法改正があったことに知るに至ることがしばしばあり、やや古いことが難点ではあるが、それでも十分に商標とは何かが浮かび上がらせる良著だと思う。2018/06/03
pb_lack
1
商標について制度と手続きと効力はなんとなく認識していたけど、「そもそも商標とはどういうものか」「なにが商標になるのか」という商標の中身はどうにもつかみどころがなかった、という自分にこの本は見事にはまった。具体的な実例を例示しながら、基準や効力についてその趣旨から説明してくれるのがすばらしい。新版と判例研究編も読みましょう。2014/02/11