内容説明
利根運河は、明治23年(1890)利根川と江戸川を結ぶ船の道として作られた。しかし、鉄道や自動車の時代となり昭和17年(1942)国に買収された。その後、暫定導水路などに利用されたが、今は静かに四季折々、美しい光景を見せている。運河の水辺は、人工と自然の織りなす「歴史豊かなロマン」を漂わせている。“読んでから歩くか、歩いてから読むか”聞書きと史料を駆使して書かれた本書を子どもたちに贈る。
目次
1 設計から工事まで(柳田国男は運河をなぜ歩いて通ったか;運河は関東水運のバイパス手術? ほか)
2 難航した工事(工事をしたのはどんな人たちか;運河を開削した土はどうしたか ほか)
3 賑わった利根運河(運河は流山本町の斜陽化を招いたか;運河開削によって村はどう変わったか ほか)
4 斜陽化の時代と国有化(運河が全面結氷したって本当?;運河にも水先案内人はいたか ほか)
5 利根運河は今(戦後の堤防改修で機械化はどれ程だったか;運河橋から跳び込んで危険はなかったか ほか)
著者等紹介
青木更吉[アオキコウキチ]
1933年常陸大宮市生まれ。葛飾区立柴又小学校他、葛飾区郷土と天文の博物館勤務。流山市立博物館友の会。流山歴史文化研究会。葛飾の昔話研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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