物語のガーデン―子どもの本の植物誌

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784925108706
  • NDC分類 909
  • Cコード C0095

出版社内容情報

バーネットの好きだったバラは、どんなバラ?「エルマシリーズ」には、なぜキンギョソウが出てくるのか?ピアス「トムは真夜中の庭で」のヒヤシンス、江國香織の「こうばしい日々」のクロタネソウなど、子どもの本に出てくるたくさんの草花を取上げ、その謎に迫るエッセイ。

ガーデニングの好きな方、児童文学が好きな方へ!こどもの本にでてくる植物をキーワードに新

しい本の魅力を発見!また、まして、草花がいとおしくなります。

内容説明

バーネット『秘密の花園』のバラから江国香織『こうばしい日々』のクロタネソウまで、物語には草花があふれている。写真とたくさんのイラストの入った、物語と草花をめぐるたのしいエッセイ。

目次

イギリス(よみがえるバラ―バーネット『秘密の花園』;小人の暮らしとアザミ―メアリー・ノートン「床下の小人たち」シリーズ ほか)
アメリカ(りゅうとキンギョソウ―ルース・スタイルス・ガネット「エルマー」シリーズ;つるバラの実のネックレス―ローリングズ『子鹿物語』 ほか)
日本(カタクリの葉に見たもの―宮沢賢治と草花1;オキナグサのゆくえ―宮沢賢治と草花2 ほか)
北欧、ロシア(アンデルセンも飲んだ?タンポポコーヒー―アンデルセンの童話から;ロシアの森のマツユキソウ―サムイル・マルシャーク『森は生きている』 ほか)
アジア(マツバボタンの地図―イ・サンクム『半分のふるさと』;タイの少女とハスの花―ミンフォン・ホー『夜明けのうた』)

著者等紹介

和田まさ子[ワダマサコ]
1952年、東京都生まれ。図書館司書。公民館に勤務。日本児童文学者協会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

156
物語に描かれる草花や木。植物が脇役ではなく欠かせないものとなっている本を紹介する一冊。ラヴジョイの庭。種と土、どちらか一方ではなく、どちらもなければ生きていけないもの。かけがえのない大自然は美しく穏やかだが、次の瞬間に何が起こるかなんてわからない。木の実がいつ芽生えるかなんてわからないし、どんな花が咲くのかも蕾の今はわからないように。まだ遠いと思っていた春がそこまで近づいている。想えばいつかきっと願いは叶う。巡り合う物語の道のりに咲いていた花や、心を豊かにしてくれた大樹に思いを馳せながら、読書を続けよう。2024/02/10

なー

9
★★★★☆ 本の中に登場する植物にスポットを当てた本です。読んだ事のある本が取り上げられていれば「わかる~」とニヤニヤし、知らない本は「読んでみたーい!」とAm〇zonの欲しいものリストに追加し、のんびり読みました。ロシアの民話「森は生きている」に登場するマツユキ草は雪解けの頃に咲く草花の総称だと知ってびっくりでした。道理で本の挿絵によって全然違う花が描かれている訳ですねえ。納得です。この本に載っていない植物で私が気になるのは十五少年漂流記に出てくる「ペルネッティア」というお茶の木です。どんな味かなあ…2019/02/07

ぱせり

5
植物でつなぐ子どもの本の読書案内。今まで気がつかずに読み過ごしてきた植物たちをたずねて、もう一度あの本この本を読み直してみたい2009/05/31

かしこ

2
ラヴジョイの庭や、夜のパパなど、児童文学としてはマニアックな作品が取り上げられていて面白かった。取りつかれているくらいに植物にのめり込んでいる子どもが出てくる作品も多い。昔の子どもの生活は植物を育てることが、今よりももっともっと身近なことだった。今は何を代わりにするんだろうね…2019/09/20

Lilly

2
本を植物を中心に考えるという新しい読み方を教えてくれました。 また、その植物を通して新たな発見ができ、物語の登場人物の成長も見られるというところがユニークで、参考になりました。実際紹介されている植物を検索しながら読んでいると読み終わるまでに時間がかかってしまいましたが、とても楽しかったです(*^^*)2014/05/14

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