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出版社内容情報
ベトナム中部に居住する山岳民族に伝わる古伝承40数話を初めて紹介する。周縁各国の昔話に多大な影響を及ぼしたファンタジーの源流は、目にも彩な神話世界である。神と人が交感し、動物と人が交流する。
内容説明
豊かな自然を舞台に、動物と人間と神とが交流し、オリジナルなドラマをつむぎだす。数千年の歴史を語り継がれた物語は、周縁各国の昔話に影響を及ぼすこととなるが、祖型は今もなお未来に向かって連綿と語り継がれている。本書は、ベトナムの貴重な文化遺産を初めて公開したものである。
目次
同腹の子ら―マー族
蛇祖―マー族
蛇婚譚―マー族
神鶏―マー族
天のガマガエル―マー族
オジと甥―マー族
トーオエット鳥の受罰―マー族
タッケー、護稲神―マー族
灰虎と白兎―マー族
ク・タル ルットナードン―マー族〔ほか〕
著者等紹介
ラムトゥエンティーン
本名ゴクオックティーン(悟国浄)。1945-1953共産青年団執行班委員、同共産青年団団長。1953.5-1967.5清化省文化通信所文芸房副房長。1967.6-1976.3越南人民軍に参加。1976.3-1978.11バオロク文化通信房副房長。1978.12-1982.9ラムドン省ダーフオアイ県放送支局長兼文化通信房房長。1982.9-1992.7文芸出版・大衆文化房房長、文化通信所刊行物編集班班長そしてラムドン省における民間文化工作に転身。1992.8定年退職。現在、ベトナム民間文芸協会ラムドン省バオロク支部役員。新たにラムドン省の少数民族の古伝承を収集中。タインホア省タインホア城舗出身の1935年生まれ。現在64歳。普通中学を卒業し、共産青年団執行班委員 同共産青年団団長。53年からタインホア省の文芸工作団、タインホア省文化通信所文芸房副房長に着任。その後、勤務しながら夜学で、博物館学、文芸文学を学ぶ。67年から出征。終戦後の76年、ラムドン省バオロク県文化通信房の副房長として赴任。その後バオロク県が現バオロク、バオラム、カッティエン、ダーテー・ダーフオアイ県に分割され、そのうちのダーフオアイ県の放送支局長、文化通信房の房長に78年就任。82年、文芸出版・大衆文化房長、文化通信所刊行物編集班班長に就任して退職(92年)までその地位にあった。現在ラムトゥエンティーン氏は越南民間文芸協会ラムドン省バオロク支部役員。ホーチミンテレビのマー族の音楽特集のブレーンを勤めたり、また新たに民話を収集中であるなど、未だ多方面にて活躍中である
本多守[ホンダマモル]
1961年神奈川県生まれ。1985年国学院大学文学部史学科卒。「日本文民話の会」「中国民話の会」会員2000年よりヴェトナム中南部の少数民族の古伝承に表れる民俗についてホーチミンシティ人文社会科学大学と共同野外調査中。現在、東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻博士前期課程
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