内容説明
世をすねて、引きこもってしまった山姥は、困ったことがあると神頼みをしたり、うまくいかないと人のせいにする村人をあざ笑っていますが、結束力でむかってくる村人に敗れてしまいます。心優しい村人たちは、自分のなかにもある葛藤を見るがごとく、山姥をやさしくとむらってあげます。山姥は、ほんとうは、葛藤している心の肥大した姿です。
著者等紹介
江口百合子［エグチユリコ］
東京学芸大学を卒業後、東京都の教職に就く。現在、世田谷区立瀬田小学校教頭。東京都大田区在住
赤坂三好［アカサカミヨシ］
１９３７年東京生まれ。版画家・絵本作家。日本児童出版美術家連盟会員。１９７３年、７５年チェコＢＩＢ世界絵本原画展で金牌賞、１９７３年小学館絵画賞受賞
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感想・レビュー
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ヒラP＠ehon.gohon
19
やまんばの正体が切なく思えました。二枚舌の神様は二つの村に、結束する力だけは与えたようですが、村人たちの祈願までは叶えられなかったようです。2021/01/21
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
引きこもってしまった山姥が、人間の都合だけで神頼みしたり、上手くいかないことを人のせいにしたりするのをバカにしていますが、最後は人間の結束力に敗れます。けれど山姥の正体は…。2019/11/26
