内容説明
自尊、人権についての教育をよりどころに、いじめ、性的虐待、誘拐など、子どもへの暴力を、子どもが自分で防ぐ具体的な方法を伝えます。アメリカで開発されたCAP(子どもへの暴力防止)教育プログラムを、子どもに直接語る紙上ワークショップ。
目次
あなたは、世界に一人しかいない
自分の気持ちを、たいせつにしよう
すべての人は、元気に生きる「権利」をもっている
子どもには、たいせつな三つの「権利」がある
三つの権利が、とられそうになったら…
いざというとき、自分を守るには―「『いやだ』という」「にげる」「相談する」
あなたの心の力
あなただったらどうする?
この本を読んでくれたあなたへ
おとなのあなたへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
32
あなたが守る あなたの心・あなたのからだ。森田ゆり先生の著書。子供が本来持っている権利、持つべき権利がわかりやすく説明されています。子供は大人や社会から守られるべき存在であることは当然でそれが理想。でも子供が自分自身の心とからだを守る術を身につけなくてはいけないのが現代社会の現実。子供たちへの読み聞かせにぴったりの内容です。大人たちは理想と現実の間を埋め合わせるための努力を惜しんではいけないと思います。2018/11/11
Naomi
17
『気持ちの本』の巻末で紹介されていたので読んでみました。「あなたの気持ちは、あなたのもの。こう感じてはいけないとか、こう感じるべきだってことはないよ。」そうだよね!心に沁みた。何よりも大切な三つの権利とは、「安心して、自信をもって、自由に生きる権利」だって!自信なんて、大人になってやっと持てたよ。今、接している子どもたちには、自信をもって生きてほしい。「子どもがつらい思いを打ち明けるためには、常日頃から子どもとのオープンなコミュニケーションができていなければなりません。」そうですね、心しますm(--)m2017/02/15
shiho♪
16
家絵本を小4次男と。子どもに「権利」って何❓️と問われても返答に困りますよね。 例えば食事やトイレや寝ること、これらを禁止されたら❓️生きていく上で絶対に必要なことを「権利」といい、誰にも取り上げられてはならない大切なもの。他にも何よりも大切な3つの権利「安心」「自信」「自由」が挙げられています。いじめや不審者、身内からのレイプなど。事例を紹介しながら、この3つの権利がとりあげられたらどうすればよいかも掲載。友達が困っていたら力になってあげる、子どもから相談されたら助けてあげる。親子で人権を考えて守る一冊2021/10/15
めん
7
CAP(子どもへの暴力防止)のワークショップで紹介されていた絵本。著者の森田さんは、日本にCAPプログラムを紹介した方で、本書もその子どもワークショップに倣っている。「あなたの気持ちは、あなたのもの。こう感じてはいけないとか、こう感じるべきだってことはないよ。だから、どんな気持ちでも大切にしよう。自分の気持ちは、心の中にとじこめないで、外にだした方がいい」「子どもはだれでも、‘安心’して、‘自信’をもって、‘自由’に、生きる権利をもっている」。大人が子どもを尊び、それらを日々伝えていきたい。図書館2016/12/22
ひろか
5
被虐待児の心理教育用に。CAPの絵本版です2020/05/23
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