内容説明
北米のマンガ業界から21世紀で最も成功した女性マンガ家のひとりといわれるケイト・ビートン。カナダ生まれの彼女が、学生ローン返済のためにオイルサンド採掘の現場で働いた2年間の体験をつづる自伝的作品。男性社会における女性の生き方、理想の仕事を得ることの困難さと過酷な作業場での善と悪、環境破壊などの問題が、淡々とかつユーモアを交えて描かれる。『DUCKS』というタイトルは、汚染された貯水池に飛来して死んだ大量のカモにちなんで名づけられた。バラク・オバマ元米大統領2022年ベストブック。コミックス界のアカデミー賞「アイズナー賞」2023年2部門受賞。ニューヨークタイムズ2022年注目の100冊。タイム誌2022年ベストブック。
著者等紹介
ビートン,ケイト[ビートン,ケイト] [Beaton,Kate]
カナダのノバ・スコシア州、ケープ・ブレトン島で生まれ育つ。マウント・アリソン大学で歴史と文化人類学のふたつの学位を取得後、学生ローンを返済するため、2005年から2年間オイルサンドの、さまざまな現場で働く。その間に『Hark!A Vagrant』のタイトルでウェブコミックの創作を始め、世界中の読者を魅了した。作品集『Hark!A Vagrant』や『Step Aside,Pops』は、「ニューヨーク・タイムズ」のグラフィック・ノベルのベストセラーリストに載り続け、「タイム」「ワシントン・ポスト」「Vulture」「NPRブックス」のその年のベストリストに名前を連ねた。アイズナー賞、イグナッツ賞、ハーベイ賞、ダグ・ライト賞を受賞した
椎名ゆかり[シイナユカリ]
海外マンガ翻訳者、東京藝術大学非常勤講師、デジタルハリウッド特任教授。文化庁参事官付芸術文化調査官(メディア芸術担当)。アメリカ・オハイオ州ボーリンググリーン州立大学大学院ポピュラーカルチャー専攻修士課程修了。海外マンガや論文の翻訳及び海外におけるマンガ状況について執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイティ
garth
ジェンツー
やまうさぎ
モスラ