からだの生化学 (第2版)

からだの生化学 (第2版)

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  • サイズ B5判/ページ数 282p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784924862180
  • NDC分類 491.4
  • Cコード C3045

内容説明

本書はヒトのからだの中で起こる主要な代謝経路を解説したものである。全体の枠組みは現在までの生化学研究で解明された本質的なものを基本に据えた。生化学的本質の理論的説明に留まらず、可能な限り具体的かつ現実的な問題を取り上げ、それを生化学の事実と理論で説明することを試みた。そのため、本書はヒトの運動生理や健康上あるいは栄養上の現実的な問題が、生化学でどのように説明されるかについて興味をもつ人や、生化学を習ったり自分で学習しているが、抽象的であまり理解できないと思っている人のために書かれたものである。本書では、エネルギー代謝を中心にして、各臓器および代謝系におけるATPの消費量を算定して、からだ全体に占める代謝量の割合を評価してきた。この観点からすると、プロテインキナーゼの反応によるATP消費量はきわめて少量で、無視できる量であるかもしれない。しかし、関与するキナーゼの分子種は非常に多く、重要な代謝系のすべてに関与しており、からだ全体に及ぼす影響は絶大である。そのため、第2章にシグナル伝達系の1項目を新しく設けてATP消費系の一つとして取り入れた。

目次

第1章 エネルギー代謝
第2章 ATP消費系
第3章 ATP産生―糖代謝1
第4章 糖の相互転換と新生―糖代謝2
第5章 脂質代謝
第6章 タンパク質の分解およびアミノ酸代謝
第7章 タンパク質および核酸の合成

著者等紹介

田川邦夫[タガワクニオ]
1958年大阪大学理学研究科博士課程修了。1993年大阪大学医学部教授(分子生理化学)を退官。2000年岡山県立大学保健福祉学部教授を退官。現在、大阪大学名誉教授、岡山県立大学名誉教授。専攻は生化学、理学博士
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