内容説明
誘拐はおこなわれた。予言を実現するために。ミステリ史の片隅に咲いた妖しい花。噂のみ高かった名作がついに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
warimachi
2
黒沢清監督映画「降霊」の元ネタということで読む。「マイアラは巫女で、霊媒で、超能力者だった」(p.8)の一文にはのっけから笑ってしまった。クロロホルムかがせすぎだし。でもまあ、50年前の作品だしなあ。迫力あったのはラストだけだ(だったらいいじゃん)2012/07/07
misui
2
霊媒師としての名声を得るために誘拐を企てた夫婦。しかし思わぬ手違いが生じて…。これは半分あたりまでどうにも退屈だったけど、後半急に物語が動き出して楽しめた。身代金の受け渡しがうまくいくのかとか犯行が露見しそうとか、そういったごくストレートなサスペンスの面白さに加え、計画がずさんなせいでドタバタしてるのもわりとおかしい。幻想小説のようなタイトルだが幻想味は少なめ(ないことはない)。あとなんか映画っぽいなと思ったら実際に映画化されているらしい。2011/11/08
海さん
1
霊媒師は犯罪者には向かない。2020/11/19
baniko
1
私には珍しく、途中で話がわかってしまった。マイアラの悪人ぶりが、同じ年頃の女として笑えないほどリアル。翻訳の日本語が美しく読みやすい、2014/02/19
こさく
1
すべてが準備されて最後に向かっていく単純さが良い。あとがきの「モノクロ・ミステリー」に納得。2010/08/08