内容説明
おばあちゃん、昭和２０年に何があったの？仲良し４人組が、夏休みにおばあちゃんから「大切なこと」を聞きます。２１世紀を生きる子どもたちに、これだけは伝えたいと、著者が長年あたためてきたテーマをまとめました。この物語は、子どもたちが「戦争について」「平和について」「生きることについて」、自分の頭で考えるきっかけとなるはずです。小学校中学年より。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
54
「広島の平和記念公園にある原爆供養塔には、身元のわからない遺骨がまだ七万人あまりあるんですって。和子さんも昨年暮れまではそのなかの一体でした。引き取った骨壺のなかには２つの骨が入っていました。その２つの骨を五十年以上さがしたのが自分の人生でした」と言うセリフに胸が痛くなりました。戦争が終わって何年 経とうとも深い深い傷を残していることを改めて知らしめる１冊だったと思います。2016/08/30
