感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
n yamamoto
2
国民性がすごい。 同じ国でも全く違う民族だから平気なのか、それにしたって酷い。 ましてや違う国の違う民族と手を取り合おうなんざ思うわけないよなぁ。 こんなの相手に丸腰なんてないっすわ。2016/08/15
むーん
2
この本は日本軍が飢饉にあえぐ中国人を助けたという事実を紹介しているということで話題になったらしいが、物語の中ではほんの一部に過ぎない。日本人とか、中国人とか、政党とか、そうゆうものを超越する視点で、感情を排し淡々と人間そのものが客観的に描写されている。逆に読者に錯綜した感情を抱かせる文章であり、読み応えがあった。2015/03/01
アンゴ
1
★★★☆☆ 日中戦争中1942年水旱蝗湯が支那第二の河南省を襲い、翌年にかけ三千万人が飢え、三百万が餓死する内乱と戦時下の大災害を生活者視点から掘り起こす記録文学と他一篇。政治的な他の問題を抱え、上がってきた報告をなかったことにしようとした国民党、記事にし表面化させた欧米記者たち、その中で民衆がどう行動したのか、生き残った筆者の親族の記憶や記録から事実を拾いあつめ淡々と記す。 一つはっきりしたのは、中国で統治するには食だけは絶対に欠かしてはならないということ。2024/01/17
のらねこ
1
河北省で水害が発生した時、日本軍が救護活動を行って現地住民に感謝されたというエピソードを紹介。現在取り寄せ中……。(追記)読破。どちらかというと、救援活動を受けた事を批判しそうな中国人層に向けた内容。略奪と徴兵で農村を疲弊させるだけで、政府機関らしいことをしない国民党への批判がメイン。当時の農村の意識を知りたい方向き。 2010/02/05