「脱社会化」と少年犯罪

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  • サイズ B6判/ページ数 109p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784924718425
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0036

目次

第1部 「脱社会的存在」とは何か(酒鬼薔薇事件と少年犯罪;動機・病名探索の無意味さ;なぜ人を殺してはいけないかと問う無意味さ;脱社会的人間を増大させる社会の要因 ほか)
第2部 対論(少年犯罪から見えてくるもの;社会の責任、大人の責任;回復のためのプログラム)

著者等紹介

宮台真司[ミヤダイシンジ]
59年仙台市生まれ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。東京都立大学人文学部助教授

藤井誠二[フジイセイジ]
65年名古屋市生まれ。ノンフィクションライター。週刊誌記者などを経てフリーに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バグマン

2
「脱社会的存在」という概念は、宮台の提示する中でも分かりやすく、重要なものだと思う。社会(=コミュニケーションによって成立するものの全体)からこぼれ落ちて、世界(=この世のありとあらゆるものの全体)へと突き抜ける人間のこと。社会規範や他者とのコミュニケーションとは無関係に尊厳(自分に価値があるという感覚)を調達できる。だから殺人の敷居が異様に低い。近年の若者に見られる傾向、プライド(自己愛)が強く自己信頼感が弱い、そして温室に篭ってぬくぬくしているという傾向が自分にそのまま当てはまるので驚き。2014/02/01

クロノス

1
少年犯罪の刑罰を厳しくしても意味がないとか犯罪の数自体は増えていない。ただ犯罪の動悸などが変化しているにすぎないとか。マスコミの影響力によって社会には犯罪に満ちていると思わされているにすぎない。そして犯罪にたいして我々がどうすればいいかなどのことを提言している。2014/06/07

遠山太郎

1
脱社会化と少年犯罪。社会状況を分析し新しい教育プログラムは、隔離よりも免疫化を基本線に合意し、免疫化のため集団同調ではなく個人的試行錯誤を支援し、支援プログラムの中身は成功ではなく失敗を奨励し、単一モデルではなく多元モデルを目撃させる。いままで長いものに巻かれてた連中が自己決定をせよと言いだす現実など古びてない。 日本の教師の教育目標は協調性、海外は自立と相互貢献、この差。2011/06/12

新橋九段

0
脱社会化という妥当性の怪しい概念を弄して的外れなことを言っているとしか。2014/06/30

_sakadon_

0
直近で読んだ本の中では一番すんなりきた。個人的試行錯誤によって自己信頼を培うこと、たくさんの大人と関わることで一元的・学校的価値観から離脱すること。2012/01/17

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