内容説明
多くのファンを魅了した作家や映画監督の人生を酒を通して描いた16編。一流執筆陣の筆致もあざやかにその人生模様がいま蘇る。月刊『たる』連載の「文豪の酒」や「名映画監督の酒」を纏めた「酒のかたみに」待望の続々編出来。
目次
夏目漱石―あらゆる冒険は酒に始まる
泉鏡花―虚構の中に真実を求める
幸田露伴―水好き、酒好き
森鴎外―愛した酒はビール
永井荷風―個を守りつづけて飲む酒
志賀直哉―人生の転機と深くかかわる酒
島崎藤村―濁り酒濁れる飲みて…
芥川龍之介―酒の場の観察者
坂口安吾―無頼派の酒
円地文子―父親コンプレックス
織田作之助―酒抜きでは語れない
太宰治―ヤケ酒の歴史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とんかつラバー
12
大学教授や評論家の文豪の酒にまつわるコラム。すでに知ってる事も多いし「俺はこんなに知識があるんだぜ」的な話が多くて、人を惹きつける文章と知識があるのは別であるのを感じさせられる。「最近の若者は濁り酒も知らない」とか「米は洗うのではなく研ぐが正しい」とか、うっさいわ!言葉は変化するものだし(精米技術も進んで無洗米もあるのに)店の紹介でも「若い人にこそ高級店で酒を飲んで欲しい」とか、今の若者はそんな金ないわ!!高い酒飲んで通ぶってるプチブルuzeeeeee2022/07/03
がっちゃん
0
最近見つけたお気に入りの本屋で手に取った一冊。お酒を愛した作家、お酒にフラれた作家。お酒からみた人間像が面白い。この内容で、1050円はお値打ち価格。2013/02/28
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- 和書
- 変な絵