内容説明
「知る」とはどういうことか?!膠着した大学言説の限界からの脱出!客観化も認識論も、現実界を明らかにできない。「知る」ことの不可能から、知的資本をいかに働かすか。知と言説の本質的な入門へ。経済、政治、文化の現在の行き詰まりを突き抜けていける知的資本の新たな次元を開く。商品経済・社会規範を支える主語制の知的資本Xに対して、資本経済・場所環境を活かす述語制の知的資本Yとは、両立不可能である。だが、実際世界に両者は相反共存している。この知的資本Xを知的資本Yへと「変換する知的資本」の作用を明らかにする。また、変換させない社会言説の世界を示す。資本の核心を突く、山本資本論の第3弾、序説。
目次
序 「知ること」と知的資本
1 “知る”享楽と「知の謎」―ラカンから
2 言説と知的資本―真理と社会言説
3 真理/権力/従体の三角形からボロメオの輪へ―トポロジーの場所
4 知的資本の二律背反―転移への契機
5 変換の知的資本―想幻化権力の作用
6 知的資本変換の地盤と試練
7 述語制の知的資本:日本文化資本の普遍性
“補記”知的資本のマネジメント/経営
著者等紹介
山本哲士[ヤマモトテツジ]
1948年生まれ。信州大学教授、東京芸術大学客員教授をへて、文化科学高等研究院ジェネラル・ディレクター。教育学博士。政治社会学、ホスピタリティ環境学など専門分割領域にとらわれない超領域的専門研究の研究生産と文化生産を切り開いてきた。大学を超える研究生産機関として文化科学高等研究院を1990年に設立、海外の研究者たちと交通し、国際セミナー/会議をなす。さらにその超領域的学問の実際活用をなす文化生産ビジネス機関としてJapan Hospitality Acadmyを設立、2016年にweb intelligence universityの動画配信知的システムを、2017年「文化資本学会」を創設し、さらに「新資本経済学会」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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