出版社内容情報
ジャン=リュック・ゴダール[ジャンリュックゴダール]
著・文・その他
マルセル・オフュルス[マルセルオフュルス]
著・文・その他
福島勲[フクシマイサオ]
翻訳
目次
わが友マルセル(アンドレ・ガズュ)
第1部 メリエス座での対談(二〇〇二年)(マックス・オフュルスとビリー・ワイルダー;マックス・オフュルスの映画術;ジャン・ギャバンが走り出すとき;「人生とは運動なのよ」;渦巻きのようなカメラワーク ほか)
第2部 サン=ジェルヴェ劇場での対談(二〇〇九年)(ゴダールとマルセル・オフュルスの青春時代;劇映画とドキュメンタリー映画の境界;無意識の政治性;エリザベス・テイラーと強制収容所;フィクションはドキュメンタリーのように、ドキュメンタリーはフィクションのように ほか)
わが友、ゴダール(ダニエル・コーン・ベンディット)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャン
3
ゴダールによるマックス・オフュルス評として、「無から、何でもない物語から、深みのあるものを作り出す」という言葉を読めて大満足。2つ目の対談では、実現されなかった映画の共同制作を巡ってマルセルが切実な思いを吐露するとともに、ゴダールがそれをマルセルの誤解として「周縁化」する身振りが印象的だった。とはいえ茶化しているわけではもちろんなく、対談後に共同監督する映画の構想を手紙に記してマルセルに送っていたらしい。しかも、そのタイトルを『Adieu au langage』とすることを望んでいたとは!2022/10/16
Go Extreme
2
メリエス座での対談(二〇〇二年): マックス・オフュルスとビリー・ワイルダー マックス・オフュルスの映画術 ジャン・ギャバンが走り出すとき 「人生とは運動なのよ」 渦巻きのようなカメラワーク 映画に風刺は存在しない 映画だけがなしうるこ 演劇からの影響 サン= ジェルヴェ劇場での対談(二〇〇九年): ゴダールとマルセル・オフュルスの青春時代 劇映画とドキュメンタリー映画の境界 無意識の政治性 エリザベス・テイラーと強制収容所 映画と歴史の関係 ゴダールの自由過ぎるやり方 ゴダールのナチス・ドイツ体験 2022/11/17
イワシ
2
ゴダール (…)みなさんが観られたかどうかは知りませんが、観てみなさい。わたしが正しい、ということがわかるはずです。 オフュルス 観てみるのが一番だね……(笑)。 ゴダール いや、言い間違えました。映画が正しい、ということがわかるはずです……。2022/10/23
カケル
2
あのゴダール作品にこんな背景があったとは。ダニエル=コーン・ベンディットの後記に感動する。『悲しみと哀れみ』が観てみたい。読んだばかりの『煉獄の時』にもシンクロする作品のようですね。2022/10/08