内容説明
脱原発を実現するために全国で闘っている仲間たちへ。万感の思いを込めてお届けするメッセージの花束!2019年2月20日、横浜地方裁判所の「勝訴判決」を獲得した福島原発かながわ訴訟原告団、弁護団、支援する会は、人間の尊厳を賭け、命と暮らしを守り、この国に民主主義を復活させるための第一歩を踏み出した。次なる戦いを構築すべく、4月20日、決意を新たにするためのシンポジウムを開催。本書はそのシンポジウムの全記録である。
目次
1 判決の法的問題点
2 巨大な危険を内包した原発、それを安全だと言った嘘
3 しきい値なし直線(LNT)モデルを社会通念に!
4 原発訴訟をめぐって―民衆法廷を
5 なぜ原発裁判で否認が続くのか
6 質疑応答
著者等紹介
前田朗[マエダアキラ]
1955年札幌市生まれ。東京造形大学教授。原発を問う民衆法廷(原発民衆法廷)判事を務める。日本民主法律家協会理事、日本友和会理事、国際人権活動日本委員会運営委員
黒澤知弘[クロサワトモヒロ]
1975年藤沢市生まれ。弁護士。馬車道法律事務所所属、福島原発被害者支援かながわ弁護団事務局長
小出裕章[コイデヒロアキ]
1949年東京都生まれ。元京都大学原子炉実験所助教、原子核工学専攻。1970年秋、東北大学工学部原子核工学科の学生時代に女川での反原発集会に参加して以来、反原発の立場を取る
崎山比早子[サキヤマヒサコ]
千葉大学大学院医学研究科修了。医学博士。マサチューセッツ工科大学研究員、放射線医学総合研究所主任研究官を経て、原子力資料情報室前代表・故高木仁三郎氏が「市民科学者」を育成するために創設した高木学校のメンバーとなる。元国会東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員
村田弘[ムラタヒロム]
1942年横須賀市生まれ。福島原発かながわ訴訟原告団団長。早稲田大学卒業後、朝日新聞社に入社し、横浜支局、熊本支局、東京本社など各地で記者活動に従事。2003年、定年退職後に南相馬市小高区で妻の実家の畑を継ぎ晴耕雨読の生活に入ったところで被災。横浜に避難し、事故の責任を追求すべく原発民衆法廷に参加して事務局として全国を巡回。原発被告者団体連絡会(ひだんれん)幹事、原発被害者訴訟原告団全国連絡会共同代表、避難の協同センター世話人も務めている
佐藤嘉幸[サトウヨシユキ]
1971年京都府生まれ。筑波大学人文社会系准教授。パリ第10大学博士(哲学)。フランス現代思想、社会哲学を専攻し、「権力と抵抗」をテーマとして現代社会の課題に哲学者として切り込んできた。福島第一原発事故以後は、原発問題について積極的に発言している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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