出版社内容情報
これまで一部のみ翻訳されていた、デュラス/ゴダールの3つの対話を音声資料から完全再現。これまで一部のみ翻訳されていた、デュラス/ゴダールの3つの対話を、
マルグリット・デュラス・アーカイブ、並びにフランス現代出版史資料館のマルグリット・デュラス寄贈資料に残る音声資料から完全再現。
『ラ・マン』等の作品で知られる、作家マルグリット・デュラスと、『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』などの映像作品で、世界的に影響を与えた、ヌーベル・バーグの旗手ジャン=リュック・ゴダールが、三回にわたって対話した、そのテレビ番組の映像原版から文字を新たに起こしなおし、忠実に再現された、本国フランスでも一昨年までお蔵入りになっていた記録。
本書は、映画研究者による膨大な註釈(ほぼ全頁)付。ふたりの文学・映画を読み解くうえでも、また当時の状況を理解するうえでも大変貴重なものであり、日本の単行本では、これほどの詳細な註を付すことはありえない。また、ゴダールが、ここまで内面を吐露した会話はデュラス以外の相手とではありえない!
マルグリット・デュラス[マルグリットデュラス]
著・文・その他
ジャン=リュック・ゴダール[ジャンリュックゴダール]
著・文・その他
シリル・ベジャン[シリルベジャン]
編集
福島勲[フクシマイサオ]
翻訳
内容説明
知られざるゴダールとデュラスの真実。
目次
1979年の対話(ゴダール『勝手に逃げろ/人生』と商業映画への復帰;映画と書き物(エクリ)
私たちは敵同士の姉弟 ほか)
1980年の対話(依頼で作品は作れるか;ゴダールとデュラスの共作;近親相姦の方程式 ほか)
1987年の対話(『右側に気をつけろ』;ゴダール映画にテクストが頻出する理由;デュラスが映画を撮る理由 ほか)
補遺 ジャン=リュック・ゴダールからマルグリット・デュラスへの手紙
著者等紹介
デュラス,マルグリット[デュラス,マルグリット] [Duras,Marguerite]
1914‐1996。フランスの作家、映像作家。フランス領インドシナ生まれ。18歳でフランスに渡り、ソルボンヌ大学で学ぶ。1968年以降、映像作りを始め、1984年小説『愛人ラマン』以降、執筆に戻る。同作はゴンクール賞、リッツ・パリ・ヘミングウェイ賞を受賞
ゴダール,ジャン=リュック[ゴダール,ジャンリュック] [Godard,Jean‐Luc]
1930‐。フランス/スイスの映像作家。『カイエ・デュ・シネマ』誌の映画批評家から出発し、1959年、長編『勝手にしやがれ』で監督デビュー。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として世界の映画界に多大な影響を与える。ベトナム戦争期から政治闘争に向かい、1980年の『勝手に逃げろ/人生』で一般映画に回帰
ベジャン,シリル[ベジャン,シリル] [B´eghin,Cyril]
1973‐。パリ生まれ。建築と映画を大学で学ぶ。2004年から寄稿を始め、現在は『カイエ・デュ・シネマ』編集委員。映画や映像文化に関わる多数の雑誌、図録、論集の編集・出版にたずさわる。また、Valeria Apicellaとグループcie3.14を結成し、コレオグラフィの活動も行っている
福島勲[フクシマイサオ]
1970‐。早稲田大学人間科学学術院准教授。専門はフランス文学、映画、写真、現代美術、文化資源学。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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