内容説明
訪れた国は約100カ国、旅歴約40年のトラベルジャーナリストがセカンドステージの舞台に選んだのは、東京の離島の古い小さな港町、波浮港。こよなく愛するコーヒーを相方に営む「ハブカフェ」は、いつしか地元の若者や観光客が集う「ハブ」として地域で欠かせない存在になった。いくつもの偶然に導かれ、さまざまな人に出会いながら、新たな人生を醸し始めた著者が、それまでの日々と、それからの日々を綴っていく。
目次
第1章 人生の転機、そして島へ(古民家を手に入れる;カフェの名前はハブカフェ(Hav Cafe)
手放す勇気 ほか)
第2章 動き出した島ぐらし(60歳直前の決断;台風直撃!そして工事が止まった;バリスタスクール&料理教室に入学する ほか)
第3章 東京の島と生きること(伊豆大島について;椿の島;火山の島での義務と責任 ほか)
著者等紹介
寺田直子[テラダナオコ]
トラベルジャーナリスト、ハブカフェオーナー。東京都生まれ。旅歴約40年、訪れた国は約100ヵ国。ホスピタリティビジネス、世界の極上ホテル&リゾートにも精通し、雑誌、週刊誌、ウェブ、新聞などに寄稿するほか、ラジオ出演や講演など多数。2013年、第13回フランス・ルポルタージュ大賞インターネット部門受賞。JATAツアーグランプリ審査員(~2018)。伊豆大島を拠点に執筆のかたわら「ハブカフェ」を運営している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
21
60歳から伊豆大島に移住しカフェを始めた著者。カフェがカタチになってゆくさまが手に取るようにわかる内容で、喫茶店も伊豆大島も大好きな自分としては終始ワクワクしながら読了。数えきれないほど大島に渡ったが、このお店は次回ぜひ伺いたい。2025/02/12
お抹茶
4
トラベルジャーナリストの著者が大島に移住してカフェを開店した。「ダメなときはどんなにがんばってもダメなものだ」と長年の経験で言えて,大島にいることで後輩に仕事が移っても良いと言える清々しさが良い。旅先で集めた雑貨を売る時も,時間をかけて集めた物が旅立つことを喜ぶ。伊豆大島名物の椿油をバターとブレンドするとおいしいことを発見。パン製造者も招待して,なぜこの厚さなのかを,食べて実感してもらう。このカフェをきっかけに大島南部に賑わいが生まれ,観光客が休める場もできた。2025/02/18
skr-shower
3
島暮らしの良さより大変さを島出身者に聞いた事があるので、思い切ったなぁと感じます。ご本人は島のカフェ店主とライターの二足の草鞋があっているようでなにより。2025/01/31
沈丁花
2
現実生活に煮詰まって「あーあ、伊豆大島あたりに移住したらどうだろう」等と思ったことのある私としては、実際に実行した方の話とくれば、手に取らずにはいられない。田舎に移住しようとか古民家をリノベしようとか、カフェを始めようとか考えている人にとっても参考になるし、伊豆大島に旅行に行く人にも参考になると思う、具体的でしっかりした内容。防災や環境のことも考え、何より伊豆大島の現在・未来をしっかり考えていて、「100点」と思った。私のように、ただ空想するだけの人にもいいよ。2025/09/21
渡辺 にゃん太郎
2
本を読んでから竹芝港に行ったので、マクドナルドの紙袋を持った人を見て思わず微笑んでしまった。伊豆大島は風と天候でその日の服装や行動が変わってくるのは本土よりも強く感じたし、そういった環境の中を旅行したことで自分の中にある自然への感覚をいつ振りか分からないくらい前から思い出した。小生はカフェを開くことも、島で生活することもないと思うが、情報過多の時代で自分の感覚を大切に生きる作者の姿は見習いたい。一峰丼、あしたばや椿の天ぷら、三原山から下山したあとの茶屋での甘酒、割れた牛乳煎餅、おいしかったなあ。2025/03/09




