内容説明
野菜を育てるのがだいすきなジャックせんせい。でも、野菜のそだちがおそすぎるとやきもきしています。そこで、じまんの研究室でいろいろなくすりをまぜあわせ、種のうえにかけてみました。するとつぎの日のこと、巨大な芽がでてきました。その芽はどんどん成長して、ジャックせんせいの家の屋根をつきやぶり、空高くのびてゆきました。戦闘機が、このおどろくべき植物“おどろ木”をやっつけようとしましたが、“おどろ木”はものすごいいきおいで宇宙へとのびていきました。そして、もっとおそろしいことには、みたこともない宇宙の怪物が“おどろ木”をつたっておりてこようとしているのです…。人びとは、うろたえ、とほうにくれました。あの怪物は…。そして地球は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆ぴよこ☆ 「クリスマスに絵本を贈ろう・絵本を読もう」「【読メ絵本部】」
5
環境問題を考えさせられる。科学の発展は必ずしもいいことばかりじゃない。2013/06/27
ヒラP@ehon.gohon
1
ブラックなのに、なんともアートな絵本です。 重いテーマなのに活劇仕立て。 ワイルドスミスさんは凄い作家です。 ジャック先生が研究で作り出した野菜は、予想をはるかに逸脱して、環境破壊どころか地球滅亡の危機にまで展開してしまいました。 人の力ではどうにもならないところを動物たちが救ってくれて、ハッピーエンドにはなっていますが、科学の危険性と自然界の大切さを痛烈に描いています。 ワイルドスミスの絵だけに満足して、メッセージを読み損ねないようにしたいものです。 2013/06/14
MOMO
0
どんどん大きくなっていく<おどろ木>に、ジャック先生の家も町も破壊され、とうとう恐ろしい宇宙モンスターまで登場!どうなることかとおもいきや、、さいごは動物たちのがんばりによって地球は救われます。<おどろ木>やモンスターのおどろくほどのカラフルさに比べ、地道に一生懸命がんばる動物たちの派手さの少ない色合いに、逆に興味をそそられました。そして、地道に一生懸命が勝利をつかむのさ!カラフルで迫力のある絵と壮大な展開の物語で、子供をひざに乗せて一緒に楽しんで欲しい一冊です2013/03/11