内容説明
誰しもいつかは死ななければならない。日々の生活の中で、ふと死を意識するとかけがえのない人生が見えてくる。―死を学ぶことは愛を学ぶことにほかならない。過去に二度の自殺未遂をおこし、83歳で安らかに旅立っていった母親の死について、作家・曽野綾子が語ることから第一信が始まり、日本における「死学」の創始者、デーケン神父が「死への準備教育」(デス・エデュケーション)の必要性を説いた第二十信に終わる。真摯に“生、愛、死”について追求した往復書簡集。
目次
さわやかな死の朝に
限りあるいのちの挑戦
死に向かう意識をたずさえて
死と隣り合わせで暮らした幼い日々
生を讃美する旅人
愛の言葉
サハラの旅と一粒の麦と
永遠の旅の始まり
満月の砂漠で
死への準備〔ほか〕