近代国家体系の形成―ウェストファリアの神話

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  • サイズ A5判/ページ数 375,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784921190514
  • NDC分類 319
  • Cコード C3031

内容説明

転換は、イングランドにおける資本主義の勃興と近代国家の形成から始まった…。「社会的財産関係」をキーワードに、階級闘争、経済発展、そして世界大のスケールで展開された地政学的な競合関係を精緻に分析して、新たな近代世界史像を提示する。2003年度アイザック・ドイッチャー賞受賞作品。

目次

第1章 近代国家体系の生成と発展―国際関係論における論争
第2章 中世ヨーロッパにおける地政学的関係に関する理論
第3章 多重アクターからなる中世ヨーロッパの形成
第4章 近代への移行か移行でないのか―他のパラダイム批判
第5章 朕は国家なり!―絶対主義国家の形成論理
第6章 近世における国際政治経済学―重商主義と海洋帝国の建設
第7章 ウェストファリア国家体系の謎を解く
第8章 近代的国際体系への道―絶対主義から資本主義への国際関係
結論 国際関係の弁証法

著者等紹介

テシィケ,ベンノ[テシィケ,ベンノ][Teschke,Benno]
1967年西独オスナブリュック生まれ。ロンドン大学政治経済校(LSE)で博士号を取得。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)給費研究生、ウェールズ大学国際関係政治学部講師、ジャワハルラル・ネルー大学(ニューデリー)客員教授を経て、2003年からサセックス大学国際関係政治学部の上級講師を務める。専攻は国際関係理論、国際関係史、歴史社会学。『近代国家体系の形成―ウェストファリアの神話』で2003年度アイザック・ドイッチャー記念賞を受賞した

君塚直隆[キミズカナオタカ]
1967年東京生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。東京大学客員助教授等を経て、2007年から神奈川県立外語短期大学教授を務める。専攻は近現代イギリス政治外交史、ヨーロッパ国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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児玉

1
1648年のウェストファリア条約によって、ヨーロッパにおける近代国家の形成が行われたという「神話」に批判を展開し、一石を投じた本。 著者曰く、1648年以降も「ヨーロッパ大陸の国々は近代的な主権国家などではなく、中世の封建時代以来の財産関係に基づく、王朝国家あういは絶対主義的な政治共同体にとどまり続けていた。」と主張したのである。 著者は、この主張を立証する為、国際関係論、人口学、商業史など、非常に幅広いテーマの研究資料を基にしている。 ウェストファリアの神話を打ち砕く、歴史学者に衝撃を及ぼす一作で、史学2015/03/24

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