ポスト工業経済の社会的基礎―市場・福祉国家・家族の政治経済学

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784921190002
  • NDC分類 331
  • Cコード C3033

内容説明

変化の原動力、そしてディレンマ。福祉国家の三類型論を提起して世界的な注目と議論を巻き起こしたエスピン・アンデルセン教授のわが国初の翻訳。自説の理論的基礎を積極的に提示する1999年の最新作。

目次

第1部 福祉資本主義の多様性(民主的な階級闘争の再検討;社会的なリスクと福祉国家;家庭経済;福祉レジームの比較―最検討)
第2部 新しい政治経済学(ポスト工業化の時代における雇用の構造的基礎;雇用をめぐるディレンマへの対応)
第3部 福祉資本主義の再構成?(古い福祉国家のなかの新しい社会的リスク;ポスト工業時代に向けた福祉レジームの再構成)

著者等紹介

エスピン・アンデルセン,G.[EspingAndersen,Gosta]
1947年デンマーク生まれ。現在、スペインのポンペウ・ファブラ大学政治社会学部教授。1990年刊行の『福祉資本主義の三つの世界』で一躍世界の注目を集め、同時に激しい議論を巻き起こした。本書でその批判に応えつつ自説を擁護、さらに最新・最先端の政治経済学を展開する

渡辺景子[ワタナベケイコ]
一橋大学社会学研究科博士課程単位修得。翻訳イギリス放送大学『環境と公衆衛生(T234)』(ビデオ全8巻)ジェムコ出版、1995年。同『健康と病気(U205)』(ビデオ全10巻)ジェムコ出版、1996年。同『国際社会における環境政策(DT210)』ジェムコ出版、1997年。イギリス・チャンネル4『信仰の世界』(ビデオ全10巻)ジェムコ出版、1997年。A.ウォーカー『ヨーロッパの高齢化と福祉改革』(共著)ミネルヴァ書房、1997年
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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富士さん

4
福祉・労働系の社会学が専門と称しているのに、世界的な福祉社会学の権威の本を読んだことがないのはまずいかなと思い手に取りました。本書は著者の持論、福祉国家三類型を発展・精緻化させるものですが、読んでいると、日本で言う「福祉」とここでテーマとなっている「welfare」はちょっとずれている気がしました。「福祉」は非営利的なものであると考えられがちですが、「welfare」は賃金を含めた、人間の社会生活全体を支える手段として考えられているようです。その違いは、本書の分類に関わる、結構大きな問題である気がします。2023/01/30

かじやん0514

1
家族の崩壊が福祉国家を動揺させている一つなのは分かるが、もう一つの動揺要因であるグローバリゼーションについて、突っ込んだ考察が足りないと感じられた。もっとも、2001年に刊行された『福祉国家の可能性』で考察されるようだが。2009/09/19

uterium

0
http://blogos.com/article/33991/ 要約すると,この先生が言っていることと同じなのではないかと思った.この辺のアイデアは,家族社会学の専門家の間ではメインストリームの考え方の1つなのかも知れない.私は専門家ではないので分からないけれども.2014/01/13

ねぎとろ

0
福祉国家・レジームの変化と展望について、「家族」をキーにして描き出している。計量的な分析をもとにシンプルで説得力のある議論が展開されている。とにかく面白かった。2008/10/25

むみ

0
講義で読んだ 古典 2024/06/14

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