出版社内容情報
文芸の庇護者、女神ムーサよ、語れ
古代ギリシアはなぜ、西欧のみならずわたしたちの文化の源泉でもありつづけるのか。なぜ、これほどの普遍性を保持しえているのか。
本書は、「人間の発見者」と称される古代ギリシア人の、哲学の一部をも含む文学全般にわたっての高度な達成を、あるがままに評価しその核心を捉えんとするもの。ギリシア精神、および文学の何たるかを考えるうえでも、堅固な足がかりとなろう。
執筆者はすべて国際基督教大学出身者。
序章 古代ギリシア文学の本質 川島 重成
第1章 叙事詩
ホメロス『イリアス』 川島 重成
ホメロス『オデュッセイア』 佐野 好則
ヘシオドス 山形 直子
ホメロス讃歌 安村 典子
第2章 抒情詩と牧歌
サッポー 古澤ゆう子
ピンダロス 佐野 好則
テオクリトス 古澤ゆう子
第3章 悲劇と喜劇
アイスキュロス 池田黎太郎
ソポクレス 平田 松吾
エウリピデス 平田 松吾
アリストパネス 荒井 直
第4章 歴史・哲学・弁論
ヘロドトスとトゥキュディデス 桜井万里子
ソクラテス 三嶋 輝夫
プラトン 栗原 裕次
デモステネス 川島 重成
第5章 後世における受容と展開
オウィディウス 平田 眞
古代ギリシアの顕現 高田 康成
感想・レビュー
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吉岡
in medio tutissimus ibis.