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ムーサよ、語れ - 古代ギリシア文学への招待

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  • サイズ A5判/ページ数 361,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784921091057
  • NDC分類 991
  • Cコード C1098

出版社内容情報

文芸の庇護者、女神ムーサよ、語れ

古代ギリシアはなぜ、西欧のみならずわたしたちの文化の源泉でもありつづけるのか。なぜ、これほどの普遍性を保持しえているのか。
本書は、「人間の発見者」と称される古代ギリシア人の、哲学の一部をも含む文学全般にわたっての高度な達成を、あるがままに評価しその核心を捉えんとするもの。ギリシア精神、および文学の何たるかを考えるうえでも、堅固な足がかりとなろう。
執筆者はすべて国際基督教大学出身者。

  序章 古代ギリシア文学の本質    川島 重成
  第1章 叙事詩
   ホメロス『イリアス』       川島 重成
   ホメロス『オデュッセイア』    佐野 好則
   ヘシオドス            山形 直子
   ホメロス讃歌           安村 典子
  第2章 抒情詩と牧歌
   サッポー             古澤ゆう子
   ピンダロス            佐野 好則
   テオクリトス           古澤ゆう子
  第3章 悲劇と喜劇
   アイスキュロス          池田黎太郎
   ソポクレス            平田 松吾
   エウリピデス           平田 松吾
   アリストパネス          荒井  直
  第4章 歴史・哲学・弁論
   ヘロドトスとトゥキュディデス   桜井万里子
   ソクラテス            三嶋 輝夫
   プラトン             栗原 裕次
   デモステネス           川島 重成
  第5章 後世における受容と展開
   オウィディウス          平田  眞
   古代ギリシアの顕現        高田 康成

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉岡

5
古代ギリシアの文学およびドイツ文学者への影響を足早に駆け抜ける、そこに見出されるのは西洋の根底としてのギリシア文化。 神と人の関係。日本との類似性。神々の存在が他国へ伝えられると共に言語変化による性質の変化。 そして最も興味深いのは「古代ギリシア」そのものが古代において「ギリシア中心主義」を捏造したのではないかというテーゼ。 エジプトから輸入した高度な文化を、その事実を隠蔽し「独創的文化の本源」というギリシア像を自ら作り出したのではないか? 全ての始まり古代オリエントへの旅の始まり。 2014/08/10

in medio tutissimus ibis.

1
名前だけは聞いたことが有るが作品を読んだことが無い古代ギリシャ(というか殆ど古代アテナイ)の詩人哲人の楽芸(ムーシケー)の数々への評論集。一部を除いて原作についてまるっきり知らないで読んだが、おもしろく読めたしむしろ興味が沸いた。殊に、仲間同士でつるんでるのが楽しくて結婚は嫌がる王子ヒッポリュトスが、「神殿に子供の自販機設置すればいいのに」とぼやく件はSFチックで興味深かった。ヘロドトスが自分の効いたことを直接なんでも書き残したのに対し、トゥキュディデスは調べて確からしいことを(潤色しながらも)残した。2015/12/02

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