内容説明
記・紀はなぜ、須佐之男一族を葬ったか!究明の糸をたぐると女帝と藤原不比等の影が浮ぶ。
目次
1部 須佐之男・覇王への道(三輪山王朝;須佐之男;覇王への道;国譲り;大和における出雲王朝)
第2部 記・紀の改竄(緒論;「記・紀」の成立と変遷;三輪山王朝そして崇神・応神王朝)
著者等紹介
寺井敏夫[テライトシオ]
1934年島根県益田市に生まれる。1950年島根県立農科大学農林経済科卒業。元島根経済連常務理事。元島根県共済連専務理事。元ホテル玉泉社長。山陰文芸会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Osamu Yoshida
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謎の多い日本の古代史。特に2世紀~3世紀の日本の曙が書かれています。 皆さんの歴史観を変える一冊です。2016/05/15
わ!
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めちゃくちゃ面白そうなタイトルである。さらに帯には「記・紀はなぜ、須佐之男一族を葬ったか!」なんていう魅力的な文言が書かれている。もちろん内容も面白い。歴史ロマンのど真ん中である。とにかくこの本は、さすがに「山陰文芸協会」刊の一冊だけあって、「出雲国風土記」を主体とし、それに向けて記紀を調整しようと試みている。そこが本当に面白い。そしてさらにその記紀の変容さを、日本の古代史の権力闘争によるものだと判断している。…ありそうな話だ。何しろ記紀は、為政者である大和国側から書かれた歴史なのである。2014/12/01