内容説明
高齢者を取り巻く環境は、現在大変苛酷である。特別養護老人ホーム、老人保健施設、老人医療施設など、安心して身を任せたいそのような施設で、目を覆いたくなるような虐待行為が横行している。介護保険導入と同時に厚生労働省が発布した身体拘束廃止令は守られているのか?個別ケアが実行されているのか?頻繁に起こる介護事故の裏には何があるのか?日本でも早急に必要とされる「高齢者虐待防止法」の整備、その可能性は?暴言、暴力、過失、拘束、人権侵害、隠蔽体質…。NPO法人湘南ふくしネットワークオンブズマン、NPO法人市民の立場からのオムツ減らし研究学会発起人でもある著者が訴える、高齢者のしあわせな明日への課題を探る渾身の一冊。
目次
第1章 高齢者虐待という現象
第2章 介護事故の多いホーム
第3章 介護事故
第4章 施設での日常と虐待
第5章 医療という行為のもとに
第6章 施設内虐待はなくせるか
著者等紹介
川越智子[カワゴエトモコ]
福祉系ライター。1966年生まれ。神奈川県在住。女性向けMOOK本の編集を経て、2000年にフリーライターとして独立。社会問題、人権問題などを中心に執筆活動を続ける。現在NPO法人湘南ふくしネットワークオンブズマンとしても活動中。また、NPO法人市民の立場からのオムツ減らし研究学会の学会員としても活動を行っている
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