ウルフ・タワー
ウルフ・タワーの掟―ウルフ・タワー〈第1話〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784916199690
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

重厚な壁で外界と隔絶された国“ハウス&ガーデン”で、奴隷として育ったクライディは16歳の孤児。ばかげた「儀式」が全てを支配する階級社会の中で、貴族からいじめの標的にされながらも、日記に憂さを綴ることにより、日々をやり過ごしている。そんなクライディの日常は、ある日何かのお告げのように現われた熱気球によって一変することになる。乗っていたのは、異国の地からやってきたハンサムなプリンス、ネミアン。“ハウス&ガーデン”の老婦人に「お前は本当は貴族の血をひくプリンセスなのだ」と告げられたクライディは、出生の秘密を探るため、自由の地を信じ、荒地への果敢な一歩を踏み出すのだが…。英国幻想文学大賞作家、タニス・リーによるヤングアダルト・ファンタジー。

著者等紹介

リー,タニス[リー,タニス][Lee,Tanith]
1947年にイギリスのロンドンで生まれる。CatfordのPrendergast Grammer Schoolで中等教育を受け、9歳の時から創作を始める。卒業後は図書館の助手や店員、文書整理係、ウェイトレスなど様々な仕事に就き、25歳の一年間は美術大学で学んでいる。1970年から1971年にかけて、子供向けの本を3冊出版。1975年にDAW Books USAが『The Birthgrave』を出版。その後立て続けに26冊が出版され専業作家となった。長きにわたり世界中で愛読され続ける彼女の作品は、長編、短編、シリーズものなど、15カ国以上で翻訳されている

中村浩美[ナカムラヒロミ]
翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あかね

7
図書館本 小学生くらいの時に読んで、なぜだかふと思い出して再読。なんとなく話の内容は覚えていたけど、大人になってから読むとまた印象が違う。ヒーローがヒロインを呼ぶ時「クライディメーメー」と言うのが可愛らしいと思う。2024/07/10

katka

1
軽く読めますが……リーは長編でも計画性や構成力とも言い切れず、書きながら思いつき書き足しているだろ的脈絡なさはしばしば感じます。この本の作者ノートに『わたしは毎日小説をかきながら、わたし自身がいつもその場にいてキャラクターの体験をぜんぶ体験します』のように言っていますが、書き出しの『書くことがない』(Nothing to write.)『書く、ことが、ない!』(NTW)あたりから彼女――クライディの空想が突如暴走を始め、ノートに向かい日暮こつこつ書いていたお話に思えてならない。平安の王朝文学みたいか。2023/11/04

けいねこ

1
平積み棚のメイド服の女の子の表紙に、「なんじゃ、これ?」と思って手に取れば、作者はタニス・リー。ぱらぱらと拾い読みしてみたところ、「これは、いける、かも。」 というわけで、図書館で借りてみました。さすがタニス・リー、翻訳があっているのか、すらすら読めます。愚かな子ではないのに、次から次へと事件の間を転がされていくようなクライディ。作られたキャラクターという気がしないところがすてきです。不屈の精神でがんばれ、クライディ!2006/01/04

ricotta

1
語り口に慣れるまでに時間がかかってしまいました。が、アルグル!やっぱり肝心なときにヒロインを守ってくれるヒーローがいいですね…大事なところを外さない。迎えに来てくれたときはときめいてしまいました。桜瀬琥姫さんの表紙絵が可愛いー。2013/04/17

のんの

0
表紙がモロに好みだったので、読む前から楽しみだった作品。主人公が、ノートに日記を書くっていうかたちで、話が進んでいく。意外にどんでん返しもあって、でも恋愛要素もあったりで、思ったよりも内容が詰まってた。続きものとのことなので、落ち着いたら、次の巻も読みたい。2017/01/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/449106
  • ご注意事項

最近チェックした商品