内容説明
アンドロイドたちが奉仕する完璧なる理想都市、フォー。そこで暮らす人間たちには、制限のない快楽や、苦痛も病もない人生が約束されており、人々は好きな外見や性別を選び、永久的に生き続けることができた。少女は仲間たちに囲まれ、都市の恩恵に浸って暮らしていたが、この何不自由ない世界に完全にはなじみきれずにいた。手さぐりをしながらその原因を探ろうとする少女。だが、真実を求めてもがけばもがくほど、彼女は仲間や世間から疎外されていった。多感で臆病な少女が、孤独に打ちのめされながら選んだ、ただひとつの道とは?そして最後に解き明かされる、真のユートピアの姿とは―?タニス・リーならではの独創性と、色彩豊かなファンタジー性をそなえた異色のSF大作。
著者等紹介
リー,タニス[リー,タニス][Lee,Tanith]
1947年にイギリスのロンドンで生まれる。CatfordのPrendergast Grammer Schoolで中等教育を受け、9歳の時から創作を始める。卒業後は図書館の助手や店員、文書整理係、ウェイトレスなど様々な仕事に就き、25歳の一年間は美術大学で学んでいる。1970年から1971年にかけて、子供向けの本を3冊出版。1975年にDAW Books USAが「The Birthgrave」を出版。その後立て続けに26冊が出版され専業作家となった。長きにわたり世界中で愛読され続ける彼女の作品は、長編、短編、シリーズものなど、15カ国以上で翻訳されている
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感想・レビュー
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